MDRTの会員資格とは
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世界の生命保険・金融のプロが在籍する組織MDRTとはどのようなものなのか、詳しい情報をまとめてみました。
MDRTとは
MDRTとは「Million Dollar Round Table」の略称で、1927年に発足した組織。世界中の卓越した生命保険・金融サービスのプロフェッショナルが集まっており、500社・70ヵ国で会員が活動を行っています。
もともとはテネシー州メンフィスのホテルからスタートしたMDRTですが、日本におけるMDRT(一般社団法人MDRT日本会)は1970年に故・原一平氏が設立。2024年4月22日の時点で、8,901名の会員が加入しています。MDRT会員は「顧客のために何ができるか」を第一に考え、最善の商品・知識・情報などを提供し続けています。
MDRTへの入会基準
MDRTに入会するには、いくつかの基準を満たす必要があります。
- 専門家組織の正会員であること
- 個々の登録会社の成績証明を提出すること
- その年の入会基準を満たしていること
- MDRT倫理綱領を遵守すること
入会基準については、「手数料ベース」「保険料ベース」「収入ベース」のいずれかを満たす必要があり、組み合わせて使うことは不可能。売上の基準は、1月1日~12月21日までの1年間となっています。ただし、初めてMDRT会員に登録する場合は、手数料もしくは保険料ベースのいずれかのみとなります。
MDRTの入会基準1:手数料ベース
手数料とは、ファイナンシャルプランナー・保険営業マンが顧客と結んだ契約数に応じて支払われるもの。勤務している企業からの給与とは別に支払われます。
- 2024年度(暦の2023年):7,547,000円
- 2025年度(暦の2024年):8,155,400円
MDRTの入会基準2:保険料ベース
顧客が契約した生命保険・災害保険・その他保険の価格、もしくは契約料です。
- 2024年度(暦の2023年):22,641,000円
- 2025年度(暦の2024年):24,466,200円
MDRTの入会基準3:収入ベース
ファイナンシャルプランナーや保険営業マンが、勤めている企業から支払われる給料です。
- 2024年度(暦の2023年):13,071,200円
- 2025年度(暦の2024年):14,124,900円
MDRT会員の種類
MDRT会員には、成績資格会員・成績資格終身会員・終身会員の3種類があります。毎年3月1日までにMDRT日本会本部に申し込み、承認されれば会員権を獲得できます。
- 成績資格会員:入会基準を満たして会員登録し、承認された者
- 成績資格終身会員:通算10回以上MDRT会員となった者(準会員の年も含める)
- 終身会員:成績資格会員の資格取得後、成績を計上せずに会員を継続する者
MDRTの入会基準は毎年見直しが行われるため、有効期間は1年間となります。
MDRT会員数の変化
MDRT会員数は基本的に増加傾向にあります。特に直近5年間(2020年~2024年)の変化はそれ以前と比較して注目のポイントです。
2020年で6,310人であった会員数は2021年の時点で9,363人となり、およそ1.5倍に増加していることは要注目でしょう。その後、翌年には7,947人にまで減少したものの、2023年には再び9,009人と9千人台を回復し、2024年には8,901人と前年比でわずかに減少となりましたが、それでも2021年以前より多くの会員数が誕生しています。
このような会員数の増加の背景にはコロナ禍の影響もあり、MDRTの加入基準が緩和していることも挙げられます。
しかし、言い換えればMDRTの加入基準は世間の状況に大きく影響されるため、加入基準が厳しくなる年もあり、2022年・2024年の会員減少につながっています。継続して基準を達成できることは保険営業マンとしてハイレベルといえる指標になるでしょう、
MDRTの倫理綱領
MDRT会員として活動するには、入会基準を満たすだけでなく倫理綱領の遵守も必要となります。そのため、MDRT会員には以下の実践が求められます。
- 常に顧客の利益を会員の直接間接の利益より優先させる。
- 専門家として知識、スキル、能力の維持向上に努め、最高水準の専門的能力を維持する。
- 顧客の事業上および個人的情報の守秘義務を厳守する。
- 顧客が十分な情報に基づく意思決定を下すために必要なすべての事実等を完全かつ適切に開示する。
- 個人としての行動は保険と金融サービスの専門家、そしてMDRTに対して期待される水準を維持する。
- 保険および金融商品の乗換え・変更はすべて顧客にとって有益でなければならない。
- 会員の営業免許を交付する管轄地域の法令と規定すべてを遵守する。
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